◆吹き竿

吹きガラスをするには、いくつかの道具が必要です。吹きガラス体験時に使用する物や、

便利でちょっとマニアック?な道具を紹介していきます。
やはり、吹きガラスのメインとなる道具はこれでしょう!
金属製の中空パイプで、片側が吹く方、そして反対側
でガラスを巻きます。
 
直接口をつけて吹く箇所には、写真の様に金属(ステ
ンレス)の物や、プラスチックのキャップが付いている
タイプがあります。
 
吹き竿のパイプ径には何種類かあります。
私が、通常コップ(タンブラー)を作るものでは1.3cm
ぐらいのもので、これより大きいものを作るとなると段々
パイプ径は大きくなります。
 
長さは大体、1m30cmぐらい。

吹きガラスで使う道具達1

吹きガラスで使う道具達1

◆ベンチ(ブロー台)

巻いてきたガラスに、色々と加工する作業台です。
一番高いところにあるアーム部で吹き竿及びポンテ竿を
転がしながら加工します。
 
写真では灰皿が乗っていますが(笑)、ここに越を下ろし
座った上体で竿を回します。
 
座る右側には道具が置いてあり、すぐ手に取って作業で
きる状態にして置きます。

◆洋バシ(ジャック)

おそらく、吹きガラスの作業中、吹き竿&ポンテ竿の次
ぐらいの時間、触っているであろうという道具。
 
ベンチに座り、左手は竿を転がし、右手はこの洋バシを
持っている事がほとんどで、ガラスを加工する道具として
は、1番頻度が高い。
 
グラスの形を整えたり、括り(くびれ)を入れたり、柄の部
分(洋バシの上部)で底を作ったりと大活躍です。
 
下の写真では、左手で持っていますが、実際は右手で
動じ箇所を持ちます。
 
写真は、「ジム・ムーア」というアメリカ製のもの。
 
ハンドル部とブレード部の溶接と、握った時のバネ感触
(っていうのか)は結構好き。っていうか慣れてきた。
関東地区の工房中心に、体験しまくっていますが、ほとん
どの工房で、これ使っていたような気がします。

◆ピンサー

見ての通り、ピンセットのでかいぞ版。
ガラスを摘んで引っ張ったり、縮めたりする道具です。
 
私の作るタンブラーは、グラスの口元(飲み口)の肉厚
が厚いので、ホントはこのピンサーで口元をつまんで
伸ばし、ハサミで切ると良いんですけど・・・
 
面倒だからやってない。
 
いかん、それでは理想の酒器はできないぞ!
もう少し涼しくなったら、口切りやります(笑)。

◆紙リン/鉄リン

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上のが紙リンで、下が鉄リン。
両方とも、巻いてきたガラスの形を整えるのに使います。
 
紙リンは新聞紙を重ね折りし、水をガッチリ染み込ませ
ます。重ね折りする回数というか、最終的な紙リンの厚
さは、工房によってマチマチで薄く作ってるところもあれ
ば、厚めのところもあります。  
 
作業的には、ベンチに座り左手で竿を回しながら、右手 
の手のひらに紙リンを取って、ガラスを包むように掛け
ます。
 
野球のグローブと同じで、新品の紙リンは手に馴染み
にくい。使い込んだやつの方が、個人的には好きです。
 
写真では、熱で焼けて黒くなっている箇所がありますが、
これは焦げて炭化してるんです。
でもこの方が、ガラスの表面に傷が付きにくいんですよ。
 
で、左写真が鉄リン。
ご覧と通り、金属製のお椀形状で、吹き竿を回しながら
巻いたガラスをお椀のR形状に上手く当てながら形を
整えていきます。
 
お椀の中に、水とロウを少し入れて台上に斜めにセット
使用します。