ガラス雑学 7−2 イギリス・グラス (鉛クリスタル)
<バラスターグラス>
バラスターという言葉は、建築の様式に由来しており、ステム
にその形状が反映されています。
 
ヴェベツィアン・ガラスのような突飛な装飾ではなく、上品な
カーブを描き、力強さと耐久性に優れたこのグラスは、1690
年から1720年ごろに流行したそうです。
 
こんなグラスで、お酒飲めたら ・ ・ ・
 
もし、もしですよ。私が超絶テクを持っていたとして(笑)、こう
いったグラスをサクサク作れたとして。
 
どんなお酒を注いでみるかというと ・ ・ ・ 
 
やっぱ、日本酒かな ^^;) それも吟醸酒ね。
 
ものすごく遠い将来に(笑)、作れるようになったら、写真以上
にカップ部をデカくして、一升瓶から並々と注いでみたい! 
 
トップン、トップンってね!
 
<エアツイストステム・グラス>
1745年に、ガラスの重量に応じて税金が掛かる事になった
ため、価格的に以前と同等の物を消費者に提供するには、グ
ラスを軽くしなければいけない状況に陥りました。
 
そこで考案されたのが、このエアツイストと呼ばれるステムを
を持ったグラスです。
 
この1745年に施行された税制は、ガラスの中に含まれる鉛
の量に対して税金が掛けられていたため、その後不透明な白
色ガラスなどを使っったカラーエアツイストも出てきました。
(左の写真がエア、右が白色ガラスを使った物です。)
 
このエアツイストグラスは、1780年頃まで流行したようです。
ちなみに、オイラがいま一番作ってみたいグラスでもあります。
  
<ファセテッドステム・グラス>
イギリス国内で開発された、クリスタルガラス(鉛ガラス)の特
性を生かして、ステムに菱形や六角八角の面がカットしてある
グラスの事を言います。
 
このグラス発明の背景として、1777年に再度施行されたグラス
に対する物品税や免許税、そして産業革命による蒸気力を動力
とする加工が、拍車を掛けたと考えられています。
  
このグラスが世の中に出始めると、今まで作られていたステムは
作られなくなり、パブなんかでもこのファセテッドステム・グラスが
使われる様になったそうです。
 
どんなお酒、飲んでたんでしょうね?
イギリス人は、お酒をこよなく愛する国民だという事を聞いたこと
があります。
  
色の付いたお酒。 さしあたり、ワインで乾杯!
なんてどうでしょう?
色付きのお酒だと、ダイヤモンドポイントの美しい絵がスゴく映え
そうですね。

【17世紀から19世紀初頭のイギリスのグラス】

直線上に配置
直線上に配置
前 へ 雑学INDEX home 次 へ