酒器雑感2

酒器雑感2

しかし、何でこれ程までに自分ををすーっと受け入れてくれる、酒器にこだわっていまったのか・・・
 
ちょいと、自己分析してみると、 
1.日々のお酒ライフを充実させるため
2.お酒に対して、酒器は脇役となると考えているが、その脇役に目が行く性格のため。
 
1.についてですが、私はサラリーマンで平日は会社でシコシコ働いています。まー、そこそこ疲れて
帰宅しますが(笑)、その疲れを晩酌で取り除いてます。
よって、この1時間程度の晩酌の質の向上というか充実が、会社で起こる嫌な事のリセット具合を決
めるパロメータになっている気がしてます。
(私はまだ独身なもので(涙)、お酒がカミさん、そして自作酒器が子供になってる気も少しする。)
自分とお酒を、すんなりと受け止めてくれる酒器にこだわる理由、その1はこれですね。
 
そんでもって、「じゃあ、どうやって質を向上させていくか?」
お酒には色んな味があります。酸味、渋味、苦味、甘味等々。
 
お酒によって当然特徴があり、特にワインはタイプにあわせて器の形があるのは、皆さんご存じだと
思います。
 
赤ワインにはこの形、それもフランスのボルドーの赤であればこの形、ブルゴーニュの赤ならこの形、
白ワインもリースリングにはこの形などと産地ごとにワイングラスの形が用意されています。
そして私の好きな日本酒では、酒器としてはお猪口が一般的です。 しかし、ワイングラスと同じ考え
方をすると1種類ではなく、例えば吟醸酒、純米酒、古酒あるいは山廃仕込み等多様化しているので、
それぞれの器を用意しても、おかしくない時代になってきたと思います。
 
オーストリアの老舗ワイングラスメーカー「リーデル社」が、大吟醸のためのグラスを2001年に製作さ
れています。この企画の発案者は、日本八壷会(全国12の地酒メーカーで構成される若手酒蔵経営
者集団)で1998年に、同社に日本酒をより美味しく飲めるグラスの開発を、持ちかけたようです。
ゆくゆくは、上記「リーデル社」のように純米酒用とか、端麗辛口用の器も登場するかもしれませんね。
 
「○○専用」や「○○仕様」という、人やお酒に対してカスタマイズされた物が、晩酌の質の向上のキー
ワードになりそうな気がします。(その時の気分や、シチュエーションでも。)
 
2.の「脇役の方に目が行く」と言う部分では、私のヒネくれた性格が(笑)影響してるかな、と考えてます。
強引な気もしますが(笑)、少し考えてみると社会に出る前と後では180度、とまではいきませんが、90
度ぐらいは変わりました。 
 
私の血液型はB型なんですけど、血液型の特徴によると、社会に出るまでの私は、B型の特徴からこと
ごとく外れており、どちらかと言えばA型に近かったんですね。
そして社会に出て、今年で10年目。見事なまでにB型気質が一気に噴出してしまいました(笑)。
(性格悪いわけじゃないですよ、多分ね。)

これも、社会の荒波に飲み込まれてしまった結果なのか・・・
B型の特徴として、「好奇心旺盛な人が多い」らしいです。(ただ、熱しやすく冷めやすいとも・・・)
私の場合、何でもかんでもではなく、関心がある事柄に限定されますが、そういう傾向はあるかなと思い
ます。

 ある事を深く知ろうとすると、主役だけでなく脇役にも注目しなければいけません。
私の趣味の1つにサッカー観戦があるのですが、点を取り試合を決めた選手より、アシストした選手や、黒
子役の選手に目が行ってしまいます。試合後の監督のコメントで、「陰のMVP」と言われる選手です。
 
黒子役選手の役割や、その効果を知ることにより、より試合を面白く見れるような気がするからです。

 「A選手が点を決めたから勝てた。」という見方もあれば、
 「B選手が相手の有力選手を抑えたから勝てた」という見方もあって良いと
 思いませんか? 
 
まー、この偏屈な(笑)好奇心が、<お酒>&<酒器>を比較した時、酒器の方に走ってしまった原因で
はないかと、考えています。 (早い話が、マニア系人間なんでしょうね。それも、人があまり関心のない
 事の方が(笑)。)
 
美術館で絵画を見る時もこんな感じで、普通は、絵の方に目が行くと思うのですが、額縁にも目が行って
いまいます。 絵=お酒(主役)、額縁=酒器(脇役)となると思うんですけど、この額縁があまりにも絵と
のバランスが悪かったら、絵の印象も多少変わるかもしれませんよね?
 
絵より目立ちすぎてもいけないし、控えすぎてもいけない・・・
そして時には、数百年前のルネッサンスの巨匠が製作したものを飾る額縁を手がける事もあるでしょう。
まー、私なら膝ガックン、ガックンですが(笑)依頼された方は、職人冥利に尽きるのではないでしょうか?
 
一本100万円のこのお酒に合うグラス、作ってくれ・・・
なーんて言われることはありませんが(笑)、もし言われたら「よよっよし! や、、や、やってやらー!」
とビビりながら思うかもしれません(笑)。
 
これからもご主人様に、やさしく語りかけてくれるガラス製の器を作り、晩酌を楽しんでいきたいと
思います。
 
home 初めての方へ プロフィール GALLERY 吹きガラス奮闘記 掲示板
リンク グラマド書店 グラマド技法 サンドブラスト 吹きガラス日誌 ガラス雑学
私の愛するお酒 観葉植物 吹きガラス名言集 酒器雑感 ワイングラスの秘密 吹きガラス道具